2017年11月4日土曜日

金沢大学での伊藤遊さんの講演会

金沢大学で、2017年11月2日に伊藤遊さんが講演されました。
参加者は博物館情報・メディア論に関心のある学生が中心でしたが、その他にも大学スタッフなども多く来て下さいました。

現在、MM研究会では、マンガ展示手法に関するノウハウの提供やその批評のあり方を模索しています。ここ数年、村田・伊藤を中心にそうしたことについて研究会を重ねて議論してきました。また、今年1月に行ったシンポジウムの記録も、現在作成中です。
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講演会「マンガ展示のつくりかた」

 マンガはポピュラー文化として広く親しまれてきた。そんなマンガがいわゆるハイカルチャーの殿堂であるミュージアムで展示されるとき、どのような齟齬や課題が生じるのだろうか。長くその展示にかかわってきた京都国際マンガミュージアム学芸員の伊藤遊氏にご講演をお願いし、山中千恵氏(社会学)および村田麻里子氏(博物館学)のお二人からコメントをいただく。マンガと博物館が持つメディア的特性、マンガを博物館で展示するときの具体的手法など、マンガという観点から博物館情報・メディア論の核心的議論に迫りたい。

日時:2017年11月2日(木)14:45~

場所:金沢大学人間社会第1講義棟204教室(無料・どなたでも参加できます)

発表:「マンガミュージアムとマンガ展示の特殊性」伊藤遊(京都国際マンガミュージアム・京都精華大学 研究員)
コメント:村田麻里子(関西大学 教授),山中千恵(京都産業大学 教授)
司会:谷川竜一(金沢大学 新学術創成研究機構 助教)

主催 マンガミュージアム研究会、「文化施設におけるマンガ展示手法の共有のためのツール開発に向けた研究」(科研費・基盤研究(C)、15K01152、代表・伊藤遊)
共催 新学術創成研究機構・文化遺産国際協力ネットワーキングユニット

2017年2月5日日曜日

メディア芸術カレントコンテンツにレビューが掲載されました!


マンガ・アニメ・ゲーム・メディアアートをもっと知るための情報サイト「メディア芸術カレントコンテンツ」で「誰のためのマンガ展?」が取り上げられました。残りあと2日ですが、ぜひお越し下さい!
下記リンク。
http://mediag.jp/news/cat/dare.html

2017年1月29日日曜日

シンポジウム「誰のためのポピュラーカルチャー展?」を開催しました!

 1月9日(月)に、京都国際マンガミュージアムで、シンポジウム「誰のためのポピュラーカルチャー展?」を開催しました。
 シンポジウムは、表智之氏(北九州市漫画ミュージアム)、永井良和氏(関西大学・大衆文化論)、三浦文夫氏(関西大学・音楽産業論)をお招きして行いました。
 シンポでは、最初にマンガミュージアム研究会から村田麻里子が登壇し、今回の展示の概要及びそこにおいて顕在化した課題や面白さなどを発表しました。そしてその後、今回の展示空間の設計をしてくださった榊原充大氏(建築リサーチャー、建築家)に、マンガの展示手法の広がりやその面白さに関して発表してもらい、続いてお招きした登壇者に発表をバトンタッチしました。
 永井氏は、戦後の大衆文化の顕彰と同時にそこにおける課題を引き受けるかたちで、プロ野球文化の展示を考えておられ、会場は時に笑いに包まれながら、盛り上がりました。三浦氏は、シティ・ポップと呼ばれる音楽の歴史的・社会的な位置づけを皮切りにして、音楽が同時代に流行していたファッションなどの都市文化と一体的に捉える必要があること―ひいては展示やアーカイブ化にあたって、そうした複合的な視点や体制が重要であることを論じておられました。表氏によるコメントは、マンガも同じような側面があることを論じつつ、話題にあがったポピュラー文化の展示のありようを整理してくださいました。
 会場はほぼ満席となり、各発表に対して多くの方が身を乗り出して聞いて下さっていました。ありがとうございました。シンポジウムにいらしてくださった皆さま、並びに登壇者及び京都国際マンガミュージアム関係者の方々、感謝申し上げます。