2014年1月21日火曜日

新潟市のマンガ・アニメに関する取組みを取材しました

1月17日、18日と新潟市をMM研究メンバーで訪問し、新潟市の取組みをヒアリングさせてもらいました。また新潟マンガ・アニメ情報館の館長さん、副館長さんはじめ、現場の企画や展示に携わっている方々にもお話をうかがいました。

新潟市を訪れて感じたことは、マンガ地力(じちから?)の強いこと!
にいがたマンガ大賞、ガタフェスなど、まちをあげた息の長い取組みを通じて、マンガを始めとするポピュラーカルチャー文化がしっかり浸透してきたことが伝わって来ました。
マンガ大賞では、どんな応募作品にも必ずコメントを返すというお話をうかがったときは、この忙しい消費経済社会にあって、文化を守ろうとする新潟の方々の真摯な姿勢には、心を打たれました(おおげさ?いやそんなことはない)

ドカベンの水島新司先生、パタリロの魔夜峰央先生、うる星やつらの高橋留美子先生に続く、たくさんの若いマンガ家たちが、その甲斐あってどんどん生まれている、そんな印象です。
マンガミュージアムはマンガ・アニメ情報館と、マンガの家の二つが核となっています。マンガ文化活性化に向けてそれぞれのミュージアム間で相互に役割分担をしていく方向を模索されているということでした。館長さんへのインタビューでは、ミュージアム空間に賭ける熱い思いもたくさん伺いました。長い間新潟のマンガ・アニメ文化を支えてきた経験とその矜持からくるお話の厚みに、ここでも感激した次第です。
今回新潟市の方からうかがったことや、ミュージアム関係者とお話しした内容は、今後報告書などで公開する予定です!

個人的に新潟の街を取材後に一人で歩き回りました。新潟は信濃川の河口に位置し、後背地の産米地帯と、日本海の北前ネットワークを結ぶネットワーク拠点であったと同時に、幕末の条約によって開かれた日本最初期の開港地(横浜、神戸、長崎、函館、新潟)の一つでありました。写真は明治2年竣工の税関。
今回感じた新潟の地力というのは、長い時間をかけてモノや才能を繋げ、外へ文化を開放していく、そうした都市・新潟の魅力そのものだなと感じた次第です。